みなさん、こんにちは。
今日は「ただ作業を行うのか?それとも意図して行うのか?」について、
皆さんとシェアしたいと思います。
私は常に何かを学ぶという事を心掛けていますが、
今年はオンラインで毎週土曜日に経営の勉強会に参加しています。
その中で時折話題になるのが、部下の育成の話です。
参加者の方々は管理職や経営者層で、
当然ながら部下がいる方が多いのですが、
その際に同じことを同じように教えても、
相手により修得度が違うという話になります。
私は自分の経験から、同じ仕事が目の前にあったとしても、
その捉え方が個々で異なるので、修得度はもちろんのこと、
その後の成長度合いや、仕事の成果も異なるのではないかと考えています。
この話を聞いていた時にドラッガー(Dr. Peter Ferdinand Drucker)の
「3人のレンガ職人」の話を思い出しました。
ドラッガーは「Management」という概念を生み出した経営学者です。
タイでもたくさんの著書が出版されています。
この「3人のレンガ職人」の話をしますと…。
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炎天下にレンガを積んでいる3人のレンガ職人のそばを、旅人が通りかかった。
旅人は、それぞれ3人のレンガ職人に「あなたは何をしているのですか?」と声をかけた。
旅人の問いに対する答えは3人ともバラバラだった。
1人目は「見れば分かるだろう。
私は命令されたのでレンガを積んでいるんだ」と答えた。
2人目は「私はレンガを積んで建物を造っているんだ」と答えた。
3人目は「私はレンガを積んで皆の祈りの場となる教会を造っているんだ」と答えた。
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同じ「レンガを積む」と言う行為に対して、捉え方は異なります。
これは私たちの日常も同様です。
1人目は、命令されたのでやっている。
2人目は、建物を造っている。
3人目は、みんなの祈りの場を造っている。
どうでしょうか?
この3人を比較すると、1人目よりも2人目。
2人目よりも3人目の方が「場」の広がりのようなものを感じるのではないでしょうか。
同じ物事に対して、それをただの作業として行うのか。
それとも、その物事を通じ、物事の先にある人々や影響を考えて行うのかでは、
全く違った結果になるのではないかと思いました。
今日のエッセイが皆様の参考になれば幸いです。