みなさん、こんにちは。
今月号のエッセイは「相互理解~国は違えど基本は同じ」についてお送りいたします。
私は去年の4月から大学院に通っています。
ちょうど今、修士論文を執筆中です。
修士論文のタイトルは
「タイの日系企業における労務施策の考察~国文化と組織文化のどちらを優先するか?」
という長いタイトルです。
そもそも、なぜ、大学院へ行くことになったかと言うと、
2015年から泰日経済技術振興協会で日本人経営者向けに
タイの労働法を教えることになったのがきっかけです。
受講者の多くが、労働問題を抱えていました。
労働問題とは、会社によって異なりますが、
離職率が高い、ストライキ、命令拒否など多種多様で、
問題の深さも会社によって異なりました。
質疑応答の時間は
「どうやったら問題なく従業員を解雇できるのか?」、
「業務を行わない従業員に対して警告書は発行できるのか?」など、
このような質問を多く受けました。
労働法の講義なので、法律という視点で教えてはいますが、
私の中で講義を行う中で、大きな疑問が湧いてきました。
それは、「労働問題」の発生を「結果」として考えた時に、
「原因」は何だったのかと考えるようになりました。
この「原因」さえなくせば、労働問題が起こらないのではと考えるようになりました。
私は自分の経験として、この「原因」を防ぐ為に、以下3つのことが重要だと考えました。
これらはタイ人、日本人などの国籍や育った環境を問いません。
① 相互理解~相手の個性を認める。人はみな違うという事を理解する。
② コミュニケーション~自分の考えや気持ちを伝える。
相手の考えや気持ちを聴く。そして歩み寄る。
③ 教育~「なぜ、それが重要なのか?」、「なぜ、行うのか?」を説明する。
実際に行動する。習慣化するまでやり続ける。結果をフィードバックする。
会社という組織で行動する上でも、一人の社会人として生活する上でも、
これらは重要なことではないかと考えます。
何かのご参考になれば幸いです。