ホームエッセイ~日本語/タイ語その国や人を知りたければ歴史を学びましょう。

その国や人を知りたければ歴史を学びましょう。

本日のタイトルは「その国や人を知りたければ歴史を学びましょう」です。

この言葉は、当社が入居するビルのオーナーXさんに言われたことです。私はXさんを見かける度に捕まえては、いろいろとお話を伺っています。この方の話が大変興味深いのです。

 

まずは、Xさんの人となりを・・・

Xさんは60代のタイ人男性です。6人兄弟の次男、4番目です。Xさんのお父さん(現在100歳)が18歳の時に中国から移民してきました。Xさんはタイで生まれの華僑2世です。

繊維業で財を成し、現在は、繊維業のほかに不動産業をしています。誰もが知っている日系企業のタイ側のパートナー企業のオーナーです。

このXさんはタイで大学を卒業後、日本の大学へ進学し卒業。日本語はパーフェクトに話します。兄弟全員が、日本、香港、アメリカなど海外で教育を受けています。

 

前置きが長くなりましたが・・・。

ある日、Xさんを見かけます。どうやらお1人のようです。それで、声を掛けました。話しているうちに、このXさんは、世界中の歴史に大変詳しいのが判りました。

タイだけではなく、中国、日本、西洋の歴史、などなど…。また宗教にも詳しいのです。

そこで、Xさんに「なぜそんなにも歴史に詳しいのでしょうか?」と聞いてみました。そうしたところ、このような答えが返ってきました。

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私はビジネスを通じて、日本だけではなく、中東諸国、ヨーロッパ、中国、韓国、アメリカ、インド…多くの国の人と仕事をしてきました。

その時に考え方の違いや、認識の違いに多く遭遇しました。

なぜ、外国人である相手はこんな風に考えるんだろう?なぜこのような反応なのだろう?と疑問に思ったのです。

時代は刻一刻と変わり、人々の認識も時代に応じて変わります。しかし、根本的なもの…。DNAなんでしょうか…。奥の奥…

そこはどんなに歴史が積み重なっても、変わらないものが存在すると思ったのです。

それで、ビジネス上関わりのある国、最初は中国、そして日本の歴史を勉強し始めたのです。

中国人と日本人は顔つきは似ていますが、たどってきた歴史には大きな違いがあります。島国と大陸という違いはあるかもしれませんが、歴史書を読んでいくと興味深い事が判りました。今の中国人、今の日本人が「なぜ、そう考え」、「なぜ、そう行動するのか」の詳細が、それぞれの国の歴史を学ぶことで判りました。相手の言っていることの“真意”も判るようになりました。

歴史書が難しければ、映画やドラマでも良いですね…。その国の歴史背景がわかると、相手の考え方の基本が判るので、よりスムーズな関係を築けますよ。

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Xさんとは1時間半ほど話したでしょうか…。

日本人である私が、タイの人をより深く知るには、歴史を学ぶとより良い関係性を築くくヒントになるかもしれません。また、これを読んでいる皆さんが外国人の友人や同僚、上司がいる場合に、相手の国の歴史を学ぶことは、相手を深く知ることに繋がり、結果、今以上に良い関係を築くヒントになるかもしれませんね。

何かのご参考になれば幸いです。

Ampere
Author: Ampere

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