自分の感情や体を高いレベルで保てるのは自分しかいない。

2020年に開催予定だった東京オリンピックが延期となり、

中止になるか否かわからない中2021年8月に開催され、

タイからも多くの選手が参加し活躍していました。 

その活躍を見ていて、胸が熱くなるのを感じていました。 

昨年になりますが、延期の報道の際に選手のコメントを観ていて、

真っ先に浮かんだ言葉が『ピークステート』という言葉でした。

ピークステートとは、「自分の最高の状態」と言う意味です。 

オリンピック選手は、選考会や本番(例:オリンピックなど)の時に、

自分が最高の状態でパフォーマンスできるよう感情や体の状態をコントロールしています。 

日々の努力を一瞬で見せなければならず、そのために大きなプレッシャーもあると思います。 

時々、選手へのインタビューなどで「調整がうまくできませんでした」というコメントを耳にすると、

私は「この選手は自分の状態の管理が上手くできなかったんだな…」と思ってしまいます。 

周りの環境や状況が、自分の思った通りに進むことはほとんどなく、

どんな状況であっても、自分自身で最高の状態を出すべき時に、

最高の状態を出せるようコントロールしないといけません。 

選手の発言の中で「オリンピックが延期になったことは仕方がありませんが、

やることには変わりはありませんので、やるだけです」というコメントを聞くと、

意識的か無意識かはわかりませんが、自分自身の感情と体の状態を、

その日に最高になるように自分自身に言い聞かせているのかもしれないと思いました。 

私自身は、この感情と体の状態を最高に保つということに関して失敗したというか反省していることがあります。 

私は2020年3月まで大学院生だったのですが、

2020年1月25日に行われた修士論文の面接試問がありました。

この日は最終の口頭試験で、私は暑いタイから真冬の日本に向かいました。

この時に、最高の状態に持って行くように自己管理しなければいけないのですが、

2019年12月26日に修士論文を会社の近所にあるDHLの窓口に持って行った時点で、

私の中で大学院は終わってしまったようです。 

面接諮問に同席した教授に「どうしたの?いつもの前田さんらしくなかった」と言われるほど散々たる内容でした(涙)

 

ただ、その後に教授から「評価されるのは論文だから大丈夫」と言われ、

慰めなのか否かは判りませんが、私の中では「感情と体の管理が出来てなかった」と痛感しました。 

今、新型コロナのさなかで思った通りに物事が進まず、しかも、

タイ国内ですら自由に移動ができない状態で結構みんなイライラしています。

しかし、これは私たち個人ではどうしようもないことです。 

ただ、自分自身の感情や体調の状況は、自分で選択し、

自分が最高であると思える状況を創り出すことはできます。 

「自分の感情や体を高いレベルで保てるのは自分しかいない」。 

そんなことを考えております。 

何かのご参考になれば幸いです。 

タイ語のエッセイはこちらからどうぞ↓

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