みなさん、こんにちは。
今日のタイトルは『準備はしすぎて、し過ぎることはない』です。
先日、チャンカセム・ラチャパット大学で「タイの起業で大変だったこと」というタイトルで、
主に失敗した話を中心に2時間ほど講演させていただく機会がありました。
講演の依頼をいただいてから、実際の講演日まで約1か月ありましたが、この1か月間、多くの準備をしてきました。
スライドの作成、講演で話す原稿の作成、そして講演で話すことを想定した音読・・・。
原稿は暗記するくらい読み込みます。
本番を想定してジェスチャーも交え、声の大きさ、速さ、実際にはいない聴講者を想定して目線の方向・・・。
そんなことまで練習します。
同じように2015年から労働法を教えるようになってから「もう充分でしょ…」というくらい準備をするようになりました。
資料の準備に最低20日間。
事例と判例の作成。
判り易いように構成。
受講者の立場になって資料がどう見えるか考える。
そして、資料の音読・・・
私はもともと、人前で話すのが苦手です。得意でもないと思います。
できればやりたくないです。
ただ、立場上、人前に出ることが多いです。
「私」を通して、相手は意識的か無意識かは別にして「会社」を見ます。
私の行動によって、会社のランク付けをする傾向にあると思います。
一生懸命仕事をしてくれている社員に迷惑を掛けないよう、むしろサポートになるよう、
そんな気持ちで人前に立っています。
また聴講者にとって、有益となるよう、実務で役立つよう、そんな気持ちで臨んでいます。
資料の準備、実際の講義を想定しての練習、準備期間を経て実際の講義(または講演)となります。
何十時間も準備をし用意をし自分の体調や精神を整えて『ハイ、120%OKです!』くらいに準備をしても当日の出来は70%も行けば合格ラインではないかと思います。
私は常々、こう考えています。
日ごろから出来ていない事。
日ごろから意識していない事。
これらは『いざ、出番です』、『使います』という状況になっても出来ないことが多い…。
そう思っています。
運動なども同じですね。
運動習慣のない人に「いきなり走ってください」と言って、走れないのと同じですね。
いきなり長い距離は走れませんから、短い距離から練習して、距離を伸ばしていきますね。
ですので、当日起こりえることを想定して、その日から「現時点」を逆算して準備をします。
事前準備はやり過ぎるくらいで、当日はちょうど良いです。
準備をした分だけ全てを発揮できれば、それは、それで良いことだと思います。
私の場合は、それが出来ないので準備をやり過ぎるくらいで、ちょうど良いと考えています。
何かのご参考になれば幸いです。